ギャベの情報発信基地

ギャベ全般の情報発信のブログです。ギャベの展示会の紹介・ギャベ絨毯の説明・ギャベの手入れ方法などいろんな角度からのギャベの情報を発信していきます。

品質の良いギャベのウールの特性

品質の良いギャベのウール特性   (油分に関して)

 羊の毛は元々油分を含んでおります。通常のギャッベはこの油分を抜き取った後の糸を紡ぎ織り上げていくので、触り心地としては毛がバサバサで肌に触れると痒さを覚えます。理由としては羊の油はラノリンという物質でリップクリームなどの原料になるので現地で高く売れるからです。

しかし、その油分を抜かずに糸を紡ぎ染色しいる為、染めずらいのですが何度も染めることにより色鮮やかで艶やかでしっとりとした触り心地になります。また、油分を残すことにより多少の水分も弾き汚れにも強くなります。

また、ギャッベの羊の毛は寒い冬を超えた毛のみを採用しております。夏場の毛は羊の汗や汚れがひどくバサバサの毛が多く、強烈な臭いがあります。逆に冬場の毛は寒い冬をじっと耐え忍んだ毛で汗や汚れも少なく、油分も多く、ふわふわな毛で臭いも少ないのです。夏場の毛と冬場の毛の仕上げり方は全く違います。

 

品質の良いギャベのウール特性 (温度調整に関して)

 ・湿度を自然にコントロール

 ウールの表面はウロコ状に重なりあっていて、外部の湿気にあわせて、湿気を吸ったり吐いたりして湿度を自然にコントロールしています。
 湿気を吸い取っても表面はさらっとしたままなので、ムレを感じさせずさらっと気持ちのいい手触りが持続します。
 
  ・夏は涼しく冬はあたたかい

 ウールの繊維は縮れていて(この縮れをクリンプと呼びます)空気をたっぷり含みます。この空気層が自然の断熱材となり、また熱伝導率が低いため、冬は足元からの冷気を断ち、室内の暖かさをにがさず、夏にはエアコンなどの冷房効果を高めることができます。

ギャッベは、毛足の間に空気を十分に含む構造のため、冬場は床からの冷たさを遮って足元を温かくしてくれます。そして、夏場には通気があるため意外にひんやりした感じでお使いいただけますので、年中通して敷いたまま使えます。
 
  ・へたりにくく、ふんわり柔らかい
 ウールの繊維は1本1本クリンプという縮れがあり、もとに戻る力が強く、強力な弾力性をもっています。
その強い復元性と弾力性があるため、へたりにくく、クッション性のある豊かな踏み心地が長く楽しめます。
 家具などを置いても痕が残りにくい(元に戻りやすい)のはウール素材ならではです